北の大地

まっすぐの道が続く

大きな山に囲まれ

春も近い

白黒の畑で

白鳥の群

警戒するキタキツネ

時に

獣に怯えながら前へ進む

時間が経過すると、警戒心が麻痺していくのがわかる

その先には

とある時代の校舎

体育館

ここで人は学び

笑い 泣き 考え

突然の恋心

生き物であれば

間違いなくここでの影響を少なからず受け

そして大人になり立ち去っていった

いつしかこの風景は滅びた

でも確かにここに君はいたのだ

僕は聞いてみたい

僕の興奮は上記の通りだ

眼球が開いていってるのがわかる

そして、ふと目線を背後に向け

獣の陰

なんて愚かなのかと思い知らされる

ずっとあると思ってた

ずっと続くと思ってた

ふと音も立てずに滅びてしまう

それくらい何度か学んだはずだ

良かれ悪かれ人の記憶は薄れる

生命よ

生きるということを学ぶのだ

でも、この毛

多分鹿だね